会頭挨拶

会頭:春日雅人

第31回日本医学会総会
会頭 春日 雅人
朝日生命成人病研究所所長
国立国際医療研究センター名誉理事長

第31回日本医学会総会を「ビッグデータが拓く未来の医学と医療~豊かな人生100年時代を求めて~」のメインテーマの下に、2023年4月に東京で開催致します。

日本医学会総会は、1902年(明治35年)上野の東京音楽学校において「第1回日本聯合医学会」を傘下の16学会の集いとして開催以来、4年毎に開催されてきた伝統ある学術集会であります。現在、日本医学会に加盟している学会は基礎部門14学会、社会部門19学会、臨床部門105学会、計138学会の多くを数えるに至っております。当初の医学会総会は、その時代の最も優れた研究を紹介するというものでありましたが、日本医学会に加盟する学会が増えるに従い、医学・医療の進歩を修得し、学会の枠を越えてそれらについて討論をする場として、またそれらを社会に広く発信するかたちで開催されるようになって参りました。

第31回日本医学会総会では、ポストコロナと少子超高齢社会という状況を踏まえ、多くの医療関係者が学術集会や学術展示を通じて、医学・医療の最先端を学ぶとともにその全体像を俯瞰し豊かな人生100年時代を目指す医療について考える機会を提供したいと考えています。その際、ビッグデータに体現されるデジタル革命、すなわちAI、IoT、ICT、ロボティクスなどの技術革新がどのようなスピード感でどのように医学・医療を変えていくかという点について認識を共有することが出来たらと思います。また国民の皆様には、市民公開講座や博覧会を通じて、医学の面白さや素晴らしさ、それに加えて未来の医療について理解を深めて頂く良い機会になることを願っています。

東京都内の大学医学部、医科大学の先生方ならびに東京都医師会の先生方を中心に、全国の先生方と協力しながら、2023年の医学会総会開催に向けて準備を始めたところです。医療職者、研究者、学生、一般市民の皆様から広くご意見、ご助言も頂き、より多くの方々のお力添えにより、意義のある総会にしたいと考えています。

何卒宜しくご協力の程お願い申し上げます。

2020年10月

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