新着情報
学術集会 : 2023年 4月 21日(金)~ 23日(日)
学術展示 : 2023年 4月 20日(木)~ 23日(日)
一般展示 : 2023年 4月 15日(土)~ 23日(日)
東京国際フォーラムおよび丸の内・有楽町エリア
ビッグデータが拓く未来の医学と医療
~豊かな人生100年時代を求めて~
地球規模では、温暖化とそれに伴う気候変動、環境破壊やグローバル化に伴う新型コロナウィルス感染症に象徴される新興再興感染症の脅威、人口爆発と少子化、豊かさと貧困の格差拡大と非感染性疾患(NCD)の爆発的な増加により、地球と人類の持続可能性が脅かされ、その解決が喫緊の課題となっています。一方、AI、IoT、ロボティクスなどの技術革新を核とした第4次産業革命が進行し、社会は歴史的な転換点を迎えています。それに伴い医学・医療も大きく変わろうとしており、未来の医学と医療のあり方を考える必要があります。
我が国は、国際的に例を見ない少子超高齢社会を迎えています。戦後日本の高度経済成長に支えられた医学・医療の進歩は、人生 100 年時代と表現される新たなステージに結実しています。他方、それを支えるべき医療、介護の経済基盤は危機に瀕しています。このような矛盾を内包した転換期において、人々の願いは、豊かで人間らしい人生 100 年時代を全うすることではないでしょうか。このチャレンジに向けて地域包括ケアシステムをはじめとする医療介護体制の構築、AI による診療支援や遠隔診療による医療の効率化、医療・介護ロボットの実装など、持続可能な新しい医療システムの構築が求められています。まさに、世界の健康長寿先進国としての日本の役割が期待されます。
データ駆動型サイエンスは医学・生命科学を変革しています。桁違いに容易に得られるようになったゲノムデータ、マルチオミックス解析や一細胞解析、クライオ電子顕微鏡、複雑系に対するシミュレーションなどのイノベーションにより得られるビッグデータを統合し、生命の本態やその多様性を理解することが可能となってきました。メカニズムに立脚した多様なモダリティからなる創薬とワクチン開発、ゲノム編集、遺伝子治療、細胞治療、臓器再生など新しい医療技術の開発が進んでいます。イノベーション立国を目指す我が国にとって健康長寿に貢献する医療技術開発は最重要課題の一つです。医療技術の基盤になるのは基礎医学を包含する基礎科学であり、その更なる振興が必要です。
ビッグデータに体現されるデジタル革命は、社会のあり方の変容のみならず医療のあり方に大きな変革をもたらすことが予想されます。ウェアラブルデバイスにより自分の健康状態をモニターし、PHR (Personal Health Record) を用いて自己の健康情報を一元的に管理することが可能となります。インターネットの普及により医療情報の非対称性が是正され、医療においては患者の主体的選択が尊重されると同時にそれを社会が支える「自律と共生」が重要となります。人生 100 年時代の医学・医療は、キュアの実現のみならず、疾病前状態の段階におけるより精密な予測と個別化予防から、個々人の希望と価値観に応じた人間らしいケアに至るまで、100 年の一生に亘って、人々の自立と生き生きとした豊かな人生に寄り添うものとなることが期待されています。
このように、少子超高齢社会の我が国で医学、医療、社会の連携と連帯による新しい生活様式がますます求められている状況の下、第 31 回日本医学会総会は、「ビッグデータが拓く未来の医学と医療〜豊かな人生 100 年時代を求めて~」をメインテーマとして、医師、その他の医療職者、研究者、学生、そして一般市民が参加し、開かれた議論の場として開催いたします。
第31回日本医学会総会
会頭 春日 雅人
朝日生命成人病研究所所長
国立国際医療研究センター名誉理事長
第31回日本医学会総会を「ビッグデータが拓く未来の医学・医療 ~豊かな人生100年時代を求めて~」のメインテーマの下に、2023年4月に東京で開催致します。
日本医学会総会は、1902年(明治35年)上野の東京音楽学校において「第1回日本聯合医学会」を傘下の16学会の集いとして開催以来、4年毎に開催されてきた伝統ある学術集会であります。現在、日本医学会に加盟している学会は基礎部門14学会、社会部門19学会、臨床部門103学会、計136学会の多くを数えるに至っております。当初の医学会総会は、その時代の最も優れた研究を紹介するというものでありましたが、日本医学会に加盟する学会が増えるに従い、医学・医療の進歩を修得し、学会の枠を越えてそれらについて討論をする場として、またそれらを社会に広く発信するかたちで開催されるようになって参りました。
第31回日本医学会総会では、ポストコロナと少子超高齢社会という状況を踏まえ、多くの医療関係者が学術集会や学術展示を通じて、医学・医療の最先端を学ぶとともにその全体像を俯瞰し豊かな人生100年時代を目指す医療について考える機会を提供したいと考えています。その際、ビッグデータに体現されるデジタル革命、すなわちAI、IoT、ICT、ロボティクスなどの技術革新がどのようなスピード感でどのように医学・医療を変えていくかという点について認識を共有することが出来たらと思います。また国民の皆様には、市民公開講座や一般展示を通じて、医学の面白さや素晴らしさ、それに加えて未来の医療について理解を深めて頂く良い機会になることを願っています。
東京都内の大学医学部、医科大学の先生方ならびに東京都医師会の先生方を中心に、全国の先生方と協力しながら、2023年の医学会総会開催に向けて準備を始めたところです。医療職者、研究者、学生、一般市民の皆様から広くご意見、ご助言も頂き、より多くの方々のお力添えにより、意義のある総会にしたいと考えています。
何卒宜しくご協力の程お願い申し上げます。
2020年10月
会 頭 | 春日 雅人 | 朝日生命成人病研究所所長 国立国際医療研究センター名誉理事長 |
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副会頭(会頭代行) | 宮園 浩平 | 東京大学理事・副学長 |
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副会頭 | 北川 昌伸 | 東京医科歯科大学医学部長 |
天谷 雅行 | 慶應義塾大学医学部長 | |
栗原 敏 | 慈恵大学理事長 | |
新井 一 | 順天堂大学学長 | |
尾﨑 治夫 | 東京都医師会長 |
準備委員長 | 門脇 孝 | 国家公務員共済組合連合会虎の門病院院長 東京大学名誉教授 |
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学術委員長 | 南学 正臣 | 東京大学大学院医学系研究科腎臓・内分泌内科教授 |
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総務委員長 | 齊藤 延人 | 東京大学大学院医学系研究科長・医学部長 |
登録委員長 | 國土 典宏 | 国立国際医療研究センター理事長 |
展示委員長 | 青木 茂樹 | 順天堂大学放射線科教授 |
広報委員長 | 岡野 栄之 | 慶應義塾大学大学院医学研究科委員長・生理学教室教授 |
式典委員長 | 冲永 寛子 | 帝京大学常務理事・副学長 |
財務委員長 | 間野 博行 | 国立がん研究センター研究所長 |
記録委員長 | 松藤 千弥 | 東京慈恵会医科大学学長 |
男女共同参画等委員長 | 大野 京子 | 東京医科歯科大学眼科教授 |
ソシアルイベント委員長 | 角田 徹 | 東京都医師会副会長 |
幹事長 | 山内 敏正 | 東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授 |
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幹事長補佐 | 脇 裕典 | 東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科准教授 |
顧 問 | 中川 俊男 | 日本医師会長 |
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堀 憲郎 | 日本歯科医師会会長 | |
福井トシ子 | 日本看護協会会長 | |
山本 信夫 | 日本薬剤師会会長 | |
木平 健治 | 日本病院薬剤師会会長 | |
渡邊 卓 | 杏林大学医学部長 | |
久光 正 | 昭和大学学長 | |
冲永 佳史 | 帝京大学理事長 | |
林 由起子 | 東京医科大学学長 | |
丸 義朗 | 東京女子医科大学学長 | |
高松 研 | 東邦大学学長 | |
後藤田卓志 | 日本大学医学部長 | |
弦間 昭彦 | 日本医科大学学長 | |
中釜 斉 | 国立がん研究センター理事長 | |
五十嵐 隆 | 国立成育医療研究センター理事長 | |
水澤 英洋 | 国立精神・神経医療研究センター理事長 |
髙久 史麿 | 第 25 回日本医学会総会 会頭 | |
矢﨑 義雄 | 第 28 回日本医学会総会 会頭 |
参 与 | 永井 良三 | 自治医科大学学長 |
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野田 哲生 | がん研究所所長 | |
瀬戸 泰之 | 東京大学医学部附属病院長 | |
大江 和彦 | 東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻医療情報システム学分野教授 |
事務局長 | 小嶋 照郎 | 地域医学研究基金事務局長 |
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学術委員会
総務委員会
登録委員会
展示委員会
広報委員会
式典委員会
財務委員会
記録委員会
男女共同参画等委員会
ソシアルイベント委員会
回次 | 開催年 | 開催地 | 総裁宮 | 会頭 | 副会頭 | 準備委員長 | 登録者 |
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第1回 | 明治35年 | 東京 | 小松宮殿下 | 田口 和美 | 北里柴三郎 | 岡田和一郎 | 1,797 |
第2回 | 明治39年 | 東京 | 閑院宮殿下 | 北里柴三郎 | 大澤岳太郎 | 片山 國嘉 | 2,400 |
第3回 | 明治43年 | 大阪 | 梨本宮殿下 | 青山 胤通 | 佐多 愛彦 | 緒方 正清 | 3,397 |
第4回 | 大正3年 | 東京 | 伏見宮殿下 | 大澤 謙二 | 本多 忠夫 | 金杉英五郎 | 2,028 |
第5回 | 大正7年 | 東京 | 閑院宮殿下 | 緒方 正規 | 金杉英五郎 | 岡田和一郎 | 2,296 |
第6回 | 大正11年 | 京都 | 賀陽宮殿下 | 荒木寅三郎 | 伊藤 隼三 | 和辻 春次 | 3,331 |
第7回 | 大正15年 | 東京 | 佐藤 三吉 | 岡田和一郎 | 北島 多一 | 3,488 | |
第8回 | 昭和5年 | 大阪 | 佐多 愛彦 | 楠本長三郎 | 河野 徹志 | 7,020 | |
第9回 | 昭和9年 | 東京 | 入澤 達吉 | 長與 又郎 | 宮川 米次 | 5,717 | |
第10回 | 昭和13年 | 京都 | 森島 庫太 | 戸田 正三 | 星野 貞次 | 5,385 | |
第11回 | 昭和17年 | 東京 | 長與 又郎 | 宮川 米次 | 東 龍太郎 | 6,233 | |
第12回 | 昭和22年 | 大阪 | 楠本長三郎 | 佐谷 有吉 | 岡川 正之 吉松 信寶 |
3,963 | |
第13回 | 昭和26年 | 東京 | 天皇陛下行幸 | 田宮 猛雄 | 柿沼 昊作 | 内村 祐之 | 18,318 |
第14回 | 昭和30年 | 京都 | 松本 信一 | 木村 廉 | 後藤 光治 | 30,018 | |
第15回 | 昭和34年 | 東京 | 天皇皇后両陛下行幸啓 | 内村 祐之 | 小林 芳人 緒方 富雄 |
三木威勇治 | 30,523 |
第16回 | 昭和38年 | 大阪 | 今村 荒男 | 小沢 凱夫 細谷 雄二 |
堂野前維摩郷 副:堀三律夫 |
32,259 | |
第17回 | 昭和42年 | 名古屋 | 勝沼 精蔵 | 神田 善吾 萩野鉚太郎 |
橋本 義雄 | 26,694 | |
第18回 | 昭和46年 | 東京 | 冲中 重雄 | 牛場 大蔵 (上田英雄) |
中尾 喜久 | 22,066 | |
第19回 | 昭和50年 | 京都 | 平沢 興 | 中村 恒男 岡本 道雄 |
脇坂 行一 | 15,624 | |
第20回 | 昭和54年 | 東京 | 常陸宮同妃両殿下御成 | 樋口 一成 | 高安 久雄 塚田 裕三 |
上田 泰 副:丸毛英二 |
16,422 |
第21回 | 昭和58年 | 大阪 | 吉田 常雄 | 山村 雄一 大和田國夫 |
阿部 裕 | 18,432 | |
第22回 | 昭和62年 | 東京 | 皇太子同妃両殿下行啓 | 中尾 喜久 | 阿部 正和 森 亘 |
髙久 史麿 | 18,872 |
第23回 | 平成3年 | 京都 | 岡本 道雄 | 佐野 晴洋 佐野 豊 |
井村 裕夫 | 32,585 | |
第24回 | 平成7年 | 名古屋 | 飯島 宗一 | 加藤 延夫 武内 俊彦 |
齋藤 英彦 | 28,946 | |
第25回 | 平成11年 | 東京 | 天皇皇后両陛下行幸啓 | 髙久 史麿 | 伊藤 正男 吉岡 守正 小泉 明 |
矢﨑 義雄 | 26,125 |
第26回 | 平成15年 | 福岡 | 皇太子殿下行啓 | 杉岡 洋一 | 平野 実 片山 仁 |
名和田 新 | 33,154 |
第27回 | 平成19年 | 大阪 | 岸本 忠三 | 山本研二郎 野田起一郎 北村惣一郎 |
堀 正二 | 25,274 | |
第28回 | 平成23年 | 東京 | 天皇陛下 (おことば) |
矢﨑 義雄 | 小川 秀興 開原 成允 鈴木 聰男 |
永井 良三 | 登録・参加者 21,962 (内特別企画 3,006) |
第29回 | 平成27年 | 関西 | 皇太子殿下行啓 | 井村 裕夫 | 本庶 佑 山岸 久一 平野 俊夫 高井 義美 森 洋一 |
三嶋 理晃 | 30,061 |
第30回 | 2019年 | 中部 | 齋藤 英彦 | 松尾 清一 柵木 充明 郡 健二郎 森脇 久隆 駒田 美弘 中村 達 星長 清隆 佐藤 啓二 |
髙橋 雅英 | 36,893 | |
第31回 | 令和5(2023)年 | 東京 | 春日 雅人 | 宮園 浩平 北川 昌伸 天谷 雅行 栗原 敏 新井 一 尾﨑 治夫 |
門脇 孝 |
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学医学部附属病院 中央診療棟2 (8F)
TEL: 03-5800-9074 FAX: 03-5800-6412
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